モグワンドッグフードを愛犬に与えてみたのに、まったく食べてくれない――。そんな悩みを抱える飼い主さんは意外と多いです。モグワンは厳選した原材料を使い、無添加・グレインフリーで人気のフードですが、
犬それぞれの好みや体調によっては食いつきが良くない場合もあります。
そこで本記事では、愛犬がモグワンドッグフードを食べない原因と、すぐに試せる具体的な対策をわかりやすく紹介します。
目次
愛犬がモグワンドッグフードを食べない理由
犬がドッグフードを食べない理由はさまざまですが、モグワンの場合も例外ではありません。例えばドッグフードの切り替えを急ぎすぎると愛犬が警戒心を持ち、新しいフードに慣れる前に食べなくなってしまうことがあります。また、香りや味に慣れた犬は、モグワン独特の自然な風味に違和感を覚え、食いつきが悪くなるケースもあります。
とくに市販の安いフードに慣れていた犬の場合、濃い香りや味付けを好むことが多く、自然素材本来の味が薄く感じられると警戒してしまいます。さらに、小型犬や老犬ではフードの粒の硬さや大きさが合わず、噛むのが難しいことも。粒が大きめのドライフードは、子犬や歯が弱った老犬では食べにくいことがあります。
また、食事環境や健康状態も食いつきに影響します。引っ越しや気温の変化などで環境が変わるとストレスで食欲が落ちる場合がありますし、体調不良や消化器系のトラブルが隠れているときはどんなフードでも食べないことがあります。
切り替えへの警戒心
犬はもともと新しい食べものに慎重な生き物です。これまで食べ慣れたフードからいきなりモグワンに切り替えると、見慣れない見た目や香りに戸惑い、警戒して食べないことがあります。特に、これまで人工的な香りが強い安価なフードに慣れてきた犬は、モグワンの自然な風味に物足りなさを感じることが多いのです。たとえば、甘いお菓子を好む子供が果物の味をいつもより薄く感じてしまうように、犬も嗅覚で感じる濃厚な匂いに慣れていると、ナチュラルなフードにすぐには飛びつきません。
対策としては、フードを徐々に切り替えて慣らすことが大切です。モグワンのパッケージにある通り、まずは以前のフードに少量ずつモグワンを混ぜ、10日程度かけて100%に移行しましょう。例えば次の表のように、毎日10~20%ずつ割合を増やす方法がおすすめです。
| 日数 | 従来のフード割合 | モグワンの割合 |
|---|---|---|
| 1日目 | 80% | 20% |
| 2日目 | 60% | 40% |
| 3日目 | 40% | 60% |
| 4日目 | 20% | 80% |
| 5日目 | 0% | 100% |
このように少しずつモグワンの割合を増やすことで、愛犬が新しい匂いや味に徐々に慣れやすくなります。もし切り替え初日に20%でも食べない場合は、モグワンを細かく砕いて混ぜるか、量を少し減らして様子を見ましょう。
偏食や好き嫌い
もともと好き嫌いの激しい犬種の場合、モグワンに限らず好みのフードでないと食べないことがあります。たとえばトイプードルや柴犬ではこだわりの強い個体が多く、「気に入らない味は食べずに待てばほかの食べ物をもらえる」と学習してしまうことがあります。このような偏食の犬にいきなりモグワンを与えても、最初は警戒して食べないかもしれません。
偏食への対処法としては、何よりおやつや別のフードで誘いをかけすぎないことが重要です。愛犬がモグワンを残したときに別のものを与えると、「嫌がればほかのものがもらえる」と犬に覚えさせてしまい、さらに食べなくなります。まずはおやつ・間食を全面的に控え、モグワンだけを食事として与えるようにしましょう。
フードの粒や食感が合わない
モグワンドッグフードの粒は8~10mm程度のドーナツ型で、サーモンオイルでコーティングされています。しかし小型犬や子犬、高齢犬にはこの硬さが少し固く感じられることがあります。また、フードが乾いているため慣れない犬は食べづらいと感じるかもしれません。
この場合は、フードを少しでも食べやすくする工夫をしましょう。たとえばモグワンをぬるま湯で数分ふやかせば、粒が柔らかくなって食べやすくなるだけでなく、香りも立ちやすくなります。温めると風味が引き立つので、犬の嗜好性を刺激しやすくなります。取り分けたフードを少量ずつお湯でふやかしてから与えてみるとよいでしょう。
ストレスや健康状態
愛犬の生活環境や体調もしっかり確認しましょう。引っ越しや家族の変化、季節の変わり目などで環境が変わると、犬はストレスから一時的に食欲を失うことがあります。また、体調が悪い場合はどんなフードでも食べたがらず、下痢や嘔吐などのサインが現れることもあります。
食欲がない原因が病気の場合もあるため、長期間食べない状態が続くときは動物病院での診察を検討しましょう。特に嘔吐や下痢がひどい場合、また活発さがなくぐったりしている場合は早めに専門家に相談することが重要です。
モグワンドッグフードを食べない時の対策
愛犬がモグワンを食べないときは、次のような基本ステップを順番に試してみましょう。
- おやつや間食を控えて食事に集中させる:散歩のご褒美や寝顔写真のおやつなど、食事以外の“別腹”を完全に無くします。
- 食事時間を決めて与え、10分ほどで下げる:時間を限定して与えることで、「時間内に食べないとおしまい」というメリハリをつけます。
- フードをぬるま湯でふやかす:先述のように、フードをふやかすと食感が優しくなり匂いも増して食べやすくなります。
- トッピングで風味や食感をプラスする:犬用ヨーグルトや茹でた鶏肉のほぐし身、煮汁を少量かけるなど、低脂肪の具材でトッピングすると嗜好性がアップします。
- 数日試しても改善が見られないときは獣医師に相談する:上記を行っても改善しない場合は、健康上の問題が隠れている可能性があります。早めに動物病院を受診しましょう。
おやつを控えて食事に集中
食事の前にもおやつを与えていませんか? 無意識におやつをあげすぎると、犬は「お腹が空いていない」「別の食べ物のほうがおいしい」と考えてしまいます。愛犬がモグワンを食べるまで約1日~2日はおやつや人間の食べ物を与えないと決め、純粋にモグワンだけを食事として与えてみましょう。
食事時間を決める
1回の食事にだらだら時間をかけず、決まった時間内で食べ終わらせる習慣をつけましょう。目安は10分ほど。時間を過ぎたら器を下げて食事を終了します。このルールを繰り返すと犬は「時間内に食べなければ次はない」と理解し、食事の時に集中して食べるようになります。
ぬるま湯で食感を柔らかくする
先述のとおり、モグワンをぬるま湯でふやかして与えると食べやすさが格段に上がります。フードを少量のぬるま湯や犬用ミルクでふやかして柔らかくし、香りを引き立てましょう。寝起きや運動後など、食欲が増しやすいタイミングで試すのもおすすめです。
トッピングで嗜好性アップ
犬が好む低脂肪食材をトッピングするのも有効です。茹で鶏肉や白身魚、かぼちゃやにんじんのペーストなどを少量フードに混ぜると、見た目や味に変化がつき興味を引きやすくなります。カロリーや塩分が高いものは避け、バランスを崩さない程度に使いましょう。
獣医師に相談する
上記の対策を数日間試しても改善が見られなければ、獣医の診察を受けることを検討してください。食欲不振の原因が健康問題にある場合もあります。動物病院では必要に応じて血液検査や便検査を行い、適切な診断と治療を受けることができます。
それでも食べない場合の他の選択肢
どうしてもモグワンを受け付けない場合は、無理に与え続けるより他の方法も検討しましょう。愛犬が好きな食材や食感を活かせる別のフードや食べ方があります。
- ウェット・缶詰フードの併用:普段ドライフード単体で食べない犬にも、ウェットタイプを少量混ぜると食べやすくなることがあります。水分と風味が増すため食欲を刺激します。
- 手作り食やトリーツの活用:茹でた野菜や肉を混ぜる、自家製スープをかけるなど手作りの工夫も効果的です。栄養バランスに注意しながら、モグワンに馴染みやすい味にアレンジしましょう。
- 他の高品質フードへの切替え:どうしても合わない場合は、他社のフィッシュやチキンベースのグレインフリーフードを検討するのも一つの方法です。ただし、切り替え時はここで紹介した徐々に移行する方法を必ず行いましょう。
いずれの場合も、新しいフードや食事方法に少しずつ慣れさせることがポイントです。工夫を続けることで、愛犬の食欲不振は徐々に改善していくケースがほとんどです。
まとめ
モグワンドッグフードを食べない原因は、急な切り替えや犬の好み・健康状態など様々です。まずは愛犬の状況に合った対策を試みましょう。おやつを控え食事時間を固定する、フードをぬるま湯でふやかす、好みの具材でアレンジするなど根気よく続けることで、多くの犬は食いつきを取り戻します。
それでも改善しない場合は、ウェットフードや手作り食を活用したり、別の高品質ドライフードを検討するのも選択肢の一つです。食べない原因が健康問題の可能性もあるため、必要に応じて獣医師に相談しましょう。焦らず段階的に取り組めば、愛犬にぴったりの食事スタイルが見つかり、モグワンでも美味しく食べられるようになるでしょう。
